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にっぽん百低山は男鹿本山

今日のにっぽん百低山は男鹿本山でした。

男鹿半島にある山で、真山、毛無山とあわせて男鹿三山と呼ばれます。

古来から赤神権現を祀る信仰の山で、平安末期から修験者の道場として栄えました。

標高は、715mです。

秋田県男鹿半島の本山

吉田類さんと一緒に登るのは澤井優香さんです。

男鹿半島に伝わる伝統行事ナマハゲは毎年大晦日の夜、家々を巡ります。

山に住む神の使いで、災いを祓い豊作をもたらします。

ナマハゲがやってくるとされるのが男鹿三山です。

本山は、その最高峰です。

また、お山かけは大人になるための通過儀礼として、男鹿の人々は一度は経験します。

登山口からすぐ999段の長い石段があります。

この石段は鬼が積んだという伝説が残されています。

赤神神社 五社堂

999段の石段を登り切ると赤神神社五社堂があります。

石段を積んだ5匹の鬼が祀られたとされています。

この5匹の鬼たちがナマハゲのルーツになったのではないかとも言われています。

美しい森の中を進むと男鹿半島の固有種のオガアザミなどを発見しました。

チョウセンキバナアツモリソウは、日本では男鹿半島にだけ自生する貴重な品種です。

赤神神社 中宮

道の脇にお地蔵さんや石碑を発見しました。

大峯と掘られています。

さらに進むと毛無山の山頂に到着しました。

赤神神社中宮にも古そうな石碑がありました。

平安時代に大峯奥駈道にならい、男鹿三山にたくさんのお堂が作られました。

それらを巡る修験者たちの修業がお山かけの始まりです。

修験者こそナマハゲのルーツという説があります。

本山山頂

急傾斜の厳しい難所を超えると、本山の山頂に到着しました。

邪を祓い、恵みを与えてくれる神の使いのナマハゲが住む男鹿三山は、恐ろしいイメージとは裏腹に穏やかな道と貴重な花々が印象的な山です。

下山後のご褒美

下山の後は、真鯛の石焼きを堪能しました。

澤井優香さんは、

「男鹿はやっぱりきれいなんだなって改めて再認識した」

などと語りました。

ナマハゲ

ナマハゲは、秋田県の男鹿半島周辺で行われてきた年中行事、あるいはその行事で鬼の仮面をつけ藁の衣装をまとった神の使いを指します。

ナマハゲの風習

ナマハゲは、怠惰や不和などの悪事を諌め、災いを祓いにやってくる来訪神です。

かつては小正月の行事でしたが、大晦日の行事となり、年の終わりに、大きな出刃包丁、あるいは鉈を持ち、鬼の面、ケラやミノのような用具、ハバキをまとって、なまはげに扮した村人が家々を訪れ

「泣ぐ子は居ねがー」

「悪い子は居ねがー」

と奇声を発しながら練り歩き、家に入って怠け者や子供、初嫁を探して暴れます。

家人は正装をして丁重にこれを出迎え、主人が今年1年の家族のしでかした日常の悪事を釈明するなどした後に酒などをふるまって、送り帰すとされています。

最後は

「へばなー」

「元気にしろよ~」

と言って出ていきます。

面は、本来は丹色に塗ったのが主で、木の皮や木製でしたが、近年ではこれに代わり竹ザルを台材にした張り子や、ボール紙製など様々です。

藁衣装は、ケラ・ミノの類と説明されることが多いですが、厳密には、現地でケデ、またはケンデ、ケダシと呼ぶ特有の衣装です。

ナマハゲの教育的機能

ナマハゲは伝統的民俗行事であるとともに、東北地方では、幼児に対する教育の手段として理解されています。

親は幼児に対し、予めナマハゲによる強い恐怖体験を記憶させ、そのあと幼児が悪さをしたときに、

「悪さするとナマハゲ来るよ」

などと、その恐怖体験が再現される可能性を言葉で理解させます。

ナマハゲと同様の行事

本州北部の日本海沿岸部には、

  • 青森県西津軽のナゴメタクレ
  • 秋田県能代市のナゴメハギ
  • 秋田市のやまはげ
  • 秋田県沿岸南部のナモミハギ
  • 山形県遊佐町のアマハゲ

等があります。

主に新潟県村上市や石川県能登地方には、

あまめはぎ

が伝えられ、福井県には語源は違いますが

あっぽっしゃ

などの呼び名でも伝えられています。

東北地方の太平洋沿岸部にも同様の伝承があります。

岩手県では、

  • 久慈市のナガミ
  • 野田村・普代村・山田町のナモミ
  • 釜石市のナナミタクリ
  • 大船渡市三陸町吉浜のスネカ
  • 弘前市のアブラダタキ
  • 栗原市のモミダリ
  • 栗原市三陸町越喜来のタラジガネ
  • 内陸に入って遠野市のナモミタクリやヒカタタクリ

等があります。

Twitterでのにっぽん百低山でやってた男鹿本山への反応

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