クローズアップ現代が特集した断熱。
今、家が暑すぎる!
家が暑い、残暑厳しい9月、暑さ対策は急務です!
断熱の重要性と実践方法を解説します。
快適な住まいを手に入れましょう。
目次
残暑が厳しい9月、どうする?家の暑さ対策
9月に入り、まだまだ残暑が厳しい日々が続いています。
この夏、熱中症の疑いで亡くなった方の多くが屋内での死亡だったことからも、住まいの暑さ対策が急務であることがわかります。
特に高齢者にとって、快適な住環境は健康を守るために欠かせません。
エアコンを使用していても、快適な温度を保てない家も少なくありません。
そこで、今回は快適で地球にも優しい住まいの断熱の効果について探っていきます。
耐え難い暑さ、その原因は?
住宅が暑くなりやすい理由は何でしょうか?
例えば、築50年の団地に住む方のケースでは、エアコンをつけていても室内の温度が30℃を下回らないことが多いといいます。
特に、窓や天井から外の熱が侵入しやすい構造が問題です。
専門家によると、サーモグラフィーで見ると、窓や天井の温度が異常に高く、断熱が不十分であることが明らかになりました。
日本の住宅の多くは、外気の熱を取り込みやすい構造になっています。
実際、断熱が不十分な部屋ではエアコンの効率が悪くなり、電気代も増加する傾向があります。
このような状況は、特に高齢者にとって危険です。
快適な室温を保つためには、断熱対策が必要不可欠です。
今すぐできる!家の暑さ対策
では、具体的にどのような対策ができるのでしょうか?
まず、窓の外にシェードやすだれを設置し、日差しを遮ることが効果的です。
また、内窓を取り付けることで熱の伝導を減少させることも可能です。
日本の伝統的な家作りは湿気対策に重点を置いてきましたが、今後は温暖化を考慮した断熱構造が求められます。
家が暑い!マンションの断熱法は?
最近、多摩市の築41年のマンションで行われた断熱改修の例を見てみましょう。
このマンションでは、ガラスが2枚入った複層ガラスに交換し、外側から断熱材で覆うことで、熱の侵入を防ぎました。
これにより、居住空間が快適になり、エアコンの効率も向上しました。
暑さを防ぐ断熱、気をつけることは?
断熱は冬だけでなく、夏の快適さにも関係してきます。
ただし、断熱をする際には結露に注意が必要です。
気密性能を確保しないと、シックハウス症候群の原因になることもあります。
健康的な住環境を維持するためには、専門家に相談することも重要です。
断熱リフォーム費用は?暮らしはどう変わる?
実際に断熱リフォームを行った方の例を見てみましょう。
この方は、築56年の木造住宅を改修し、内窓を設置しました。
総費用は約330万円でしたが、補助金を利用して自己負担は230万円に抑えることができました。
リフォーム後は、1台のエアコンで家全体が涼しくなり、以前は暑くて寝られなかった部屋でも快適に眠れるようになったといいます。
集合住宅の断熱改修には住民の賛成が必要ですが、しっかりとメリットを説明することで、多くの住民が賛成に回ることがあります。
実際、光熱費が月2000円下がるなど、経済的なメリットも大きいです。
国の補助、義務化、断熱を推進する理由
最近、国は断熱リフォームに対する補助制度を設け、来年4月から全ての建築に断熱を義務化することを決定しました。
これは、温暖化対策として住宅の省エネを推進するためです。
また、断熱を行うことで、免疫力が向上し、健康にも良い影響を与えることがわかっています。
ドイツの「パッシブハウス」などの成功例を参考にしながら、日本でも中古物件のリノベーションや賃貸物件の改善が進むことが期待されます。
環境問題は人権問題でもあり、誰も置き去りにしない社会を目指すためには、私たち一人ひとりの意識改革が必要です。
まとめ
暑さ対策としての断熱は、快適な住環境を作るだけでなく、健康や経済面でも大きなメリットがあります。
今後の住まい作りには、断熱を考慮した設計が不可欠です。
残暑が厳しい今こそ、家の暑さ対策を見直し、快適で安全な住まいを手に入れましょう。