夏の暑さで体力を消耗し、夏バテや紫外線ダメージが気になる季節。
そんな時に頼りになるのが、栄養豊富なキノコです。
カズレーザーと学ぶで取り上げたキノコの力で健康と美容を取り戻す方法をまとめました。
目次
脂肪・血管・免疫
今回のテーマは、夏のダメージを超回復する食材としてのキノコです。
東京農業大学の江口文陽教授が解説するキノコの驚きの効果について見ていきましょう。
江口教授はキノコ採集のエキスパートで、自宅のベッドにキノコを乾燥させるほどの愛好家です。
特に注目すべきは、タモギタケに含まれるエルゴチオネインです。
この成分を摂取すると、記憶力が60歳から30歳に戻るという研究結果も発表されています。
ほぼ体外へ!?エノキタケの脂肪燃焼成分摂取法
エノキタケはダイエット効果が期待できるキノコとして知られています。
しかし、適切な食べ方をしないと、その効能を十分に得ることができません。
エノキタケリノール酸は内臓脂肪を燃やす効果があり、食事内容・運動量を変えずに3か月間エノキタケを摂取した結果、内臓脂肪量が減少したという研究があります。
エノキタケは堅い細胞壁に覆われており、やせ成分を吸収しづらいので、最低20回は噛んで食べることが大事です。
江口先生が開発した「エノキ氷」の作り方も紹介されました。
広島大学の堤理恵先生が監修したエノキレシピ「エノキタケのカリカリ焼き」も必見です。
エノキ氷の作り方
- えのきたけの石づきを除き、ざく切りにします。
- ミキサーに1と水を入れてスイッチを押し、ペースト状にします。
- 鍋に2のペーストを入れ、かき混ぜながら弱火で煮つめます。
- 粗熱を取った後、製氷皿に移し、冷凍庫で凍らせます。
エノキタケのカリカリ焼き
エノキタケのカリカリ焼きの材料
- エノキタケ 200g
- 卵 1個
- 小麦粉 大さじ3
- 片栗粉 大さじ3
- コンソメ 小さじ1/2
- 油 少々
エノキタケのカリカリ焼きの作り方
- エノキタケを細かく切ります。
- 1に卵、小麦粉、片栗粉、コンソメを加えて混ぜます。
- 油をひいたフライパンでカリッとするまで焼いたら完成です。
マイタケの免疫UP成分 MDフラクション
マイタケは免疫力アップ効果が期待できるキノコです。
神戸薬科大学の難波宏彰さんが発見したMDフラクションは、免疫力を高める効果があります。
インフルエンザの抗体が増加することも確認されており、夏に落ちる免疫力を回復するには最適です。
MDフラクションは水溶性なので、煮ることで抽出されます。
夏におすすめのマイタケレシピは「マイタケとナスの煮びたし」です。
マイタケとナスの煮びたし
マイタケとナスの煮びたしの材料 2人分
- ナス 3本
- マイタケ 2パック
- ショウガ 1かけ
- ダシ 1カップ
- しょうゆ 大さじ1
- 酒 大さじ1
- はちみつ 小さじ2
マイタケとナスの煮びたしの作り方
- ナス、マイタケを食べやすい大きさに切ります。
- ショウガをすりおろします。
- 圧力鍋に全ての材料を入れて2分ほど加熱すれば完成です。
シイタケ 血液サラサラ長寿
シイタケは血液をサラサラにし、長寿効果が期待できるキノコです。
シイタケを摂取すると、コレステロール値が低下することが報告されています。
シイタケの原木に1/1万秒の10万ボルトの電気を流すと収穫量が2倍に増えることも知られています。
シイタケのエリタデニンは血管改善効果があり、長寿に繋がります。
シイタケレシピのおすすめは「干しシイタケの炊き込みごはん」です。
干しシイタケの戻し汁にはエリタデニンが多く含まれているので、ご飯を炊く際に使用すると効果的です。
干しシイタケの炊き込みごはん
干しシイタケの炊き込みごはんの材料
- 米 2合
- 干しシイタケ 4枚
- シイタケの戻し汁
- 昆布だし
- ダシをとった昆布
- 炒り大豆
- ショウガ 1かけ
- 酒 大さじ2
- しょうゆ 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 水(2合にあわせて)
- ネギ
干しシイタケの炊き込みごはんの作り方
- 干しシイタケをたっぷりの水で戻します。
- 戻したシイタケを薄切りにします。
- 米を研いで水を切ります。
- 炊飯器に米とシイタケの戻し汁を加えます。
- 昆布だし、ダシをとった昆布、炒り大豆、薄切りにしたショウガを加えます。
- 酒、しょうゆ、みりんを加えます。
- 水を2合に合わせて加えます。
- 炊飯器のスイッチを入れて炊きます。
- 炊き込みごはんが炊けたら、ネギを散らして完成です。
美肌効果が期待 注目の美容キノコを大捜索!
美容効果のあるキノコを求めて、東京農業大学 北海道オホーツクキャンパスを訪れた本田望結さんが、江口先生と一緒にキノコを大捜索しました。
カイメンタケやカワラタケなど、美肌効果が期待できるキノコを発見しました。
特にハナビラタケは美白効果があり、九州産業大学の木山教授の研究でサイレントエストロゲンが含まれていることが明らかになりました。
まだまだ謎の生態 キノコは会話しているの!?
キノコにはまだまだ謎が多く、その生態は非常に興味深いものです。
木はキノコの菌糸で細菌から守られており、西イングランド大学の研究では、キノコが最大50のボキャブラリーに似た言語配列を持つことが報告されています。
体の中の美容液!?美肌ホルモン マイオカイン
肌のダメージを回復するために重要な成分として、マイオカインが注目されています。
京都府立大学の青井渉教授が解説するように、マイオカインは筋肉から分泌されるホルモンで、約50種類あります。
特に、シミを抑制し、コラーゲンを作製する効果があることがわかっています。
美肌マイオカイン 分泌量増やす食材はシャケ
シャケは美肌効果のある食材として注目されています。
シャケに含まれるアスタキサンチンは、マイオカインの分泌を促進し、短期間で効果を得ることができます。
1日2切れのシャケを食べることで、シミの抑制や肌の健康を保つことができます。
カレーでやせる!?カギを握る成分クルクミン
カレーに含まれるウコンの成分、クルクミンは老化ダメージを超回復する効果があります。
京都大学の掛谷秀昭教授が解説するように、クルクミンにはアルツハイマー予防や糖尿病・動脈硬化などの効能があります。
カレーは乳製品と一緒に取ることで吸収が促進され、シンガポールの調査ではカレーを多く食べる人の認知症リスクが下がっていることが報告されています。
カレーってすごい!クルクミンの衝撃効果
クルクミンにはPM2.5の炎症作用抑制にも効果があり、カレーに使われるクローブなどのスパイスも同様の効果があります。
秋田大学の研究では、ターメリックを加熱することで胃がん抑制効果が5倍に増えることが確認されています。
教授が夏におすすめの摂取法は夏野菜カレー
掛谷教授がオススメする夏のカレーは、夏野菜カレーです。
ナスニンやビタミンC&Eなどの抗酸化力が相乗効果を発揮し、夏バテや紫外線ダメージから体を守ります。