蛇口をひねると簡単に水が出るのは当たり前のことのように感じますが、その背後には驚くべき仕組みがあります。
その秘密を深掘りしてみましょう。
蛇口をひねると水が出る理由
蛇口をひねるとすぐに水が出るのは、家庭の水道システムが常に圧力をかけているからです。
この圧力は、3階建ての高さまで水を押し上げるのに十分な強さがあります。
これは、昭和62年に建築基準法が改正され、木造3階建ての住宅が認められるようになったためです。
東京都の水道水がたどる道筋
東京都の水道水は、まず水道水源林から始まります。
この水はダムに集められ、そこから取水せきを経由して浄水場に取り入れられます。
浄水場では、さまざまな工程を経て水が浄化されます。
浄水場での工程
浄水場では、ヤリタナゴという魚が水質計器の役割を果たしています。
ヤリタナゴは水質に異常があるといつもと違う動きをするため、これを監視することで水質の異常を早期に発見することができます。
給水所での圧力調整
浄水場で浄化された水は、給水所で圧力をかける作業を行います。
この圧力が、水が家庭まで安定的に届くための鍵となります。
ポンプから押し出された圧力によって、水が送られるのです。
3階以上のビルでの対応
3階以上のビルでは、貯水槽か増圧ポンプのどちらかを使用して水を供給します。
これにより、どの階でも安定して水を利用できるようになっています。
東京都の高度浄水処理
東京都では平成4年から高度浄水処理を導入しています。
この処理により、水道水が苦手な方でも美味しく飲めるようになりました。
高度浄水処理は、通常の浄水処理に加えて、さらに微細な不純物を取り除く技術です。
水道使用量の変動
面白いことに、2021年の東京オリンピック開会式では、日本選手団の入場から水の使用量が下がり、放送終了時には一気に上がるという現象が観察されました。
これは、家族が一斉にテレビを視聴し、その後に水を使用したためと考えられます。
まとめ
蛇口をひねると水が出るという日常の当たり前の背後には、非常に高度な技術とシステムが存在しています。
東京都の水道システムは、その一例であり、私たちの生活を支える重要なインフラです。
ぜひ、蛇口をひねるときには、その背後にある技術に思いを馳せてみてください。