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テレビ番組

ワイルドライフでやってたテンジクザメ

ワイルドライフでテンジクザメを特集していました。

四国の小さな入り江でテンジクザメの集結の謎を追う

四国の南東部にある太平洋に面した室戸岬には、高知と徳島の県境に小さな入江があります。

周囲5キロほどにこの穏やかな入江は、テンジクザメと言われるサメが世界で唯一毎年集まってきます。

テンジクザメが集まってくるのは、毎年5月から7月だそうですが、浅い海底では前の年にサメたちがおいていったものが見つかります。

それはテンジクザメの卵の殻です。

卵の殻には、紐がついています。

殻は、大きさが10センチほどで人の爪や髪の毛と同じ角質で出来ています。

ひもは殻の中程から出た、繊維がよりあわさったものです。

テンジクザメは、太平洋からインド洋の温かい地域で暮らしていますが、毎年決まった時期に集まる場所は、この入江以外知られていません。

入江には推進5メートルほどの浅瀬が続いていて、この時期、水温は20度ほどで、海底は海藻やサンゴで覆われています。

テンジクザメは、体長1mほどで、黒っぽい縞模様と白い斑点が特徴です。

テンジクザメは、胸ビレと腹びれをつかって後退りできます。

従来のサメでは出来ない動きだそうです。

海底で生活するテンジクザメ

テンジクザメは、外用を泳ぎ回るようなサメではなく、海底で生活するサメだそうです。

顔は、鼻先に二本のヒゲがあり、ヒゲはニオイや味、水流などを感じる器官になっているそうです。

口は、小さくのこぎりのような歯はありません。

小さいものを丸呑みします。

食べ物は、海底に住む小魚やカニではないか言われています。

つぶらな目をしていて、その後ろの穴は噴水口と呼ばれ、サメの中でも海底に暮らす種類だけにあります。

口よりも上にある噴水孔で、よりきれいな水で呼吸をするそうです。

あつまったサメには、オスとメスがいて、オスには腹びれの近くにクラスパーという2本の突起があります。

メスにはクラスパーがありません。

集まってきたテンジクザメは、昼間はオスもメスもじっとしていてほとんど動かないそうです。

さらに夜の入江に向かうと、岩の隙間から伊勢海老が出てきました。

他にも、サメハダテナガダコがいてエサを探していました。

オスのテンジクザメは、岩の周りを何度も探っていましたが、岩かげにはじっとしているメスのサメがいました。

オスとメスは摺りより、オスはメスを探している様子だったものの、メスは逃げてしまったそうです。

また別のテンジクザメがいるそうです。

オスがメスに噛みついていましたが、これは求愛行動だそうです。

メスはされるがままになっていましたが、オスはメスを持ち上げ、そのまま泳ぎ始め、噛みついたままクラスパーをメスにいれ交尾します。

精子を受け渡すための器官で、テンジクザメは魚の中では珍しく交尾をします。

二匹は離れ離れになりました。

この入江は、オスとメスが出会う繁殖の場になっていることがわかりました。

テンジクザメの棲み処

室戸岬の海底は、入江の外側は沖へ5キロほどで推水深100mの深さになります。

その場所に仕掛けられた網に、テンジクザメがかかることがあるそうです。

サメたちは、室戸岬の北東の沿岸は、岸からすぐに深海に落ち込むという特殊な場所になっていて、テンジクザメは深さ100mの場所に暮らしているそうです。

その海を覗くと、岸からすぐの場所に切り立った断崖がありました。

ダイナミックな岩場は、深い海底に続きます。

そこには、カタクチイワシがプランクトンを求め集まってきます。

群れを狙って大型の回遊魚もやってきます。

大きさ60センチ以上のイソマグロやシマアジが住んでいます。

その中で、この入江は数少ない、浅く穏やかな場所です。

6月には梅雨に入り、入江は雨の日が続いています。

テンジクザメが最も多い時期になっていました。

メスのそばには、10センチほどの産み付けられたばかりのテンジクザメの卵がありました。

入江では、産卵が始まっていました。

中の卵黄は一つで、生まれるのは一匹です。

紐が岩にくっついていて、あちらこちらにありました。

一匹のメスがせわしなく動き、岩の中を覗くなどしていました。

荒々しい動きをし、メスのお腹を見ると紐が出ていました。

メスはそのまま狭い岩場に入り、岩の柱を起点に何度もまわり、卵の付いた紐を岩に産み付けていました。

卵を産む場所は様々で、海藻で覆われた場所で産むサメもいます。

メスのお腹の中には、一度に2個の卵が準備されているそうです。

こうした産卵を3ヶ月ほどの間に何度か繰り返します。

メスは、産卵するとその場から立ち去りました。

残された卵は、風景に溶け込み魚も気づきません。

岩の下に産み付けられた卵にはカニがいました。

カニは卵に手出しができず去っていきました。

魚にとって繊維はからみやすいものだそうです。

卵を生む格好の場

産卵の様子を目撃した10日後には別のメスがいました。

岩の端に卵を見つけ産卵をしていました。

入江の海底には、紐を巻き付けやすい岩や海藻があり、卵を生む格好の場になっています。

この入江が波が穏やかで、テンジクザメの他にもこの浅瀬ならではの生き物が見れます。

その一角は、海中公園に指定され、年に一度サンゴの調査が行われます。

エダミドリイシというサンゴがあり、いずれも波が穏やかでないとみれません。

なかでもムカシサンゴは、恐竜がいた時代のサンゴに近いとされ、他の海では握りこぶしほどにしかなりませんが、ここでは大きな塊がいくつも見られます。

7月になると水温は25度あまりになり海藻も移り変わります。

フタエモクが林のように広がります。

テンジクザメは、日に日に少なくなり、7月の終わりには入江から去ります。

その卵の中で、赤ちゃんが動いていました。

大きさは4センチほどで、卵黄とへその緒のようなものでつながっています。

これで育っていくそうです。

水温が一定の水温に維持できれば、自然に成長できるそうです。

それから2週間。

赤ちゃんの体は大きくなっていました。

卵から孵化するまでは、半年から一年はかかるそうです。

テンジクザメの赤ちゃん

仲谷博士は、過去と今のサメを比べましたが、オスのテンジクザメには、口元にほくろがあり、どうやらその過去の映像と最近の映像のオスのサメは同じ個体であることがわかりました。

この結果に驚きを隠せないそうですが、この場所は、その分非常に良い環境であることがわかるそうです。

8月には水温が30度近くになることもあります。

あたたかな海の中で赤ちゃんがいた卵には、すべて穴が空いていました。

そこに赤ちゃんがおらず、何者かに食べられている様子でした。

どんな生き物が食べたのかと調査すると、切り口はきれいなひし形に切り取られていました。

仲谷博士は、犯人はふぐではないかと答えましたが、入江にはふぐが何種類もいます。

その検証の結果、ふぐとなりましたが、今までなかったような結果でした。

産卵直後は、完全に密封されている状態で、2ヶ月経過すれば赤ちゃんは、周囲の水を取り込んで呼吸をします。

その時に卵には、からの四隅に切れ込みができます。

大きさは1センチほどで、新鮮な海水が入ってきます。

それは危険と隣り合わせで、様々なニオイが天敵に漏れてしまったのではないかと仲谷博士は答えました。

一方無事だった卵には、赤ちゃんがさらに大きくなり親と同じ姿になっていました。

9月には台風が襲来し、波やうねりが数日後続きました。

浅瀬は、まだ台風の影響でサンゴが割れるなどしていましたが、台風に見舞われると海底も激しくかき回されます。

しかしテンジクザメの卵は無事でした。

紐のおかげで、荒波から卵を守る役割もありました。

その卵では、大きく成長した赤ちゃんがいました。

まだ外敵の攻撃はありませんが、中が空の卵がありました。

それは孵化した卵で、3ヶ月という異例の速さでの孵化でした。

その孵化した赤ちゃんは勢いよく飛び出し、子供は水面に向かって泳ぎます。

大きさは15センチほどで、賢明に泳ぎます。

親と同じ姿で、ヒレを使い移動します。

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